出荷目安の詳細はこちら(PC)商品説明解散から12年。
Blankey Jet City、美しく繊細で剥き出しな魅力を放った孤高のロックンロールバンドが今なお熱く支持され、求められている事は、公開されたドキュメンタリー映画『VANISHING POINT』の大ヒットで改めて実証された。
その興奮が冷めやらぬ中、Blankey Jet City がリリースしたシングル楽曲を網羅した『COMPLETE SINGLE COLLECTION SINGLES』が枯渇したシーンに投下される。
この作品の最大のトピックは、92年リリースの『Bang!』(2nd AL)と『冬のセーター』(Sg)連動購入者への抽選特典としてプレスされたCDに収録され、当時ウォークマンのCMにも起用された幻の音源「MY WAY」が収録される点だろう。
言わずと知れたフランクシナトラの大ヒット曲の日本語カバーだが、ベンジーが「私には愛する歌があるから 信じたこの道を私は行くだけ」と、荒々しくかき鳴らしながら歌う様は、必聴だ。
ブランキーは、91-00年という活動期間の中で、大きく3度の“沸点”を迎えたバンドである。
1度目は、土屋昌巳プロデュースによる『Bang!』(2nd AL)以降、初期名盤と名高い『C.B.Jim』(3rd AL)に至るまでの濃密な期間。
架空の街の人や情景を鮮やかに描きながら、繊細な言葉で普遍的な事を歌う、ブランキーの“世界観”は、この時点で既に確立されている。
3人は、その到達点に甘んじる事無く、ホーンセクションを導入するなどの試みを続けながら、彼等が根本的に備えている大きな魅力“純粋さ”を抽出。
手に入れた“美しい歌詞”と“メロディー”は、徐々にその存在感を増していく。
そして2度目の“沸点”。
『Skunk』(7th AL)、『ガソリンの揺れかた』(Sg)、『Love Flash Fever』(8th AL)、『左ききのBaby』(Sg)『赤いタンバリン』(Sg)というこの時期は、ブランキーにとって絶頂期と言って良いだろう。
まさに鉄壁の3人がそこにいた。
こうして、名実共に日本のロックを極めたと言っても過言ではない状況の中、打ち込みを導入するなど、3人はまた貪欲に自らの音楽の可能性を探求し始める。
そして『Harlem Jets』(10th AL)リリースデイトの解散宣言。
ラストツアー「LOVE IS DIE DIE IS A CHANGE」の中で、ブランキーが3度目にして最大の“沸点”を迎えた事は前述の映画『VANISHING POINT』が克明に記録している。
“解散”という到底「目標」とは言えない到達点に向けて、尚も不器用に、もがき・苦悩し・前進しようとする3人の姿は痛いほど美しい。
Zepp福岡での、「アドリブセッション〜赤いタンバリン」はロック史に残る名演だ。
この演奏が映像として記録されていた事は、奇跡と言って良いだろう。
積み上げては壊し、壊しては積み上げたブランキーの10年。
時系列にシングルを収録した『COMPLETE SINGLE COLLECTION SINGLES』で、その濃密な10年を感じてみて欲しい。
また、高音質SHM-CDで再発される、彼らのオリジナル作品、スペシャル・プライス化されるDVDは、ロックンロールを愛する全ての人にとって、大きな財産になるはずだ。
日本にBlankey Jet Cityというバンドがいた事実。
その事実を改めて噛みしめずにはいられないだろう。
曲目リストDisc11.不良少年のうた/2.TEXAS/3.冬のセーター/4.悪いひとたち/5.青い花/6.風になるまで/7.Girl/8.自由/9.くちづけ/10.MY WAY(ボーナストラック)Disc21.ガソリンの揺れかた/2.左ききのBaby/3.赤いタンバリン/4.小さな恋のメロディ/5.ダンデライオン/6.SWEET DAYS/7.DERRINGER/8.ペピン/9.SEA SIDE JET CITY/10.SATURDAY NIGHT

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