岡田将生,蒼井優,小出恵介,廣木隆一(監督),宇江佐真理(原作),大橋好規(音楽)販売会社/発売会社:TBS(TCエンタテインメント(株))発売年月日:2011/05/04JAN:4571390721081将軍家に生まれた男・斉道。
山奥に棲む女・雷。
それは、決して出会うはずのない二人だった。
徳川家に生まれた斉道(岡田将生)は、孤独で退屈な日々を送っていた。
ある晩、家臣の瀬田助次郎(小出恵介)が眠れぬ斉道に言った。
「私の故郷・瀬田村の山には天狗がおります…」助次郎の話に興味を持った斉道は、瀬田村へ向かう。
瀬田山で生まれ育った雷(蒼井優)は、父・理右衛門(時任三郎)と二人きりで自由奔放に暮らしていた。
山が乱されないよう、山に入った村人を脅して追い払っていた雷。
やがて村人の間で噂が広がった。
「瀬田山には天狗がいる…」斉道は瀬田村に向かう道中、御用人の榎戸角之進(柄本明)らが止めるのも聞かず、一人「天狗の棲む山」へ馬を走らせる。
そこで斉道は雷に出会う。
村に戻った斉道は助次郎に「女の天狗に出会った」と話す。
すると、助次郎が斉道に告げた。
「その天狗は、二十年前に誘拐された私の妹、遊に違いありません」雷は村へ戻り、遊として生きた。
そして斉道と遊は、美しくも奇妙な巨木《雷桜》の下で再会する。
山の外を知らない遊は、“身分の違い”など意識せず、まっすぐな気持ちで斉道に向き合う。
斉道にとって遊は、初めて“殿”という立場抜きに話せる存在となった。
互いに惹かれあう二人。
しかし、周囲がそれを許すはずはなかった—。
男は愛する者のため、別れを決意する。
そのとき女は、命をかけた勝負に出る—。