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ショップトップ > カテゴリトップ > 日本3 > PENT(ペント) 企画・文章:文具ライター武田健 中島敦の「山月記」を読んだのはおそらく高校時代。
中高一貫の男子校で、文芸部に所属していたぼくは、高校生の先輩から勧められて読んだ記憶がある。
しかし、当時のぼくにとってはなんだか説教じみた話であまり共感することができなかった。
ここまで明確にテーマがはっきりした寓話のような話に当時はあまり興味が持てなかったのだ。
小説そのものの雰囲気だとか、昔の中国に対する憧れの気持ちはとても強かったので、小説の核となる部分よりも、むしろ情景描写や読後のなんともいえない寂寥感だけが強烈な印象になって残った。
だが、主人公である李徴があまりにも自信家で、プライドも高く、そのことで生きづらい人生を歩んでいることに、まったく同情することができなかったのだ。
そして、当時のぼくはこの作品を、太宰治の「走れメロス」同様、説教小説と勝手に名付け、一方的に封印してしまったのである。
しかし、今回コトバノイロで取り上げるにあたって改めて読んでみたら、当時毛嫌いしていた説教臭いテーマも含めて、何となく共感できるし、なるほど、この短編作品にはこういう側面があったのか、という新たな発見もあった。
人間そのものの本質的な問題というか、誰もが心のどこかで(多少の差はあるにしても)李徴のような自尊心を抱えて生きている。
一部の人たちだけの問題だけではないということを今の自分だったら素直に受け入れることができる気がした。
きっとぼくが最初にこれを読んだ時はまだ中学生で、そんな李徴に対して微塵も同情できなかったし、自分はそういう人間になるまいというような、それこそ変な自尊心が邪魔をして、この作品に感情移入できなかったのではないかと思ったのだ。
さて、この作品をどの色で表現しようかと思った時に真っ先に浮かんだのは最後の方のシーンだ。
虎になった李徴が月に向かって吠えた、明け方の空の青を再現したいと思った。
空が明け始める寸前の微妙な空の色。
この空の色には、李徴のさまざまな想いも含まれている。
自省の念、後悔、自分の自意識の強さによって、気づいたら周りに誰もいなくなっていたという寂しさ、ひいては、人生そのものに対する虚しさというものまでもが含まれた夜明け前の青に仕上げてみた。
細字で書くと濃紺色だが、太字以上の字幅だと濃淡が現れ、そこに明け方の空の様子が見え隠れするのを味わっていただきたい。
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