写真は見本品です。
苗の写真は24年4月29日に撮影しました。
状態は季節によって変化いたします。
244d モッコウバラ
【分類】バラ科バラ属の常緑蔓性低木
【学名】Rosa banksiae Aiton(黄)、Rosa banksiae var.normalis(白・一重)
【原産】中国南西部
【開花】3月〜5月
【近縁種】中国には原種である花弁が5枚のものがあり、これにはとげがあります。
八重のものはこれから改良された園芸種とされています。
中国中南部原産で江戸時代に日本に伝えられたそうです。
バラといっても刺も毛もなく、しかもなんといっても病気にはほとんどかからず手間要らずな植物といえます。
害虫もいたって少なくまさに野生のノバラの扱いで栽培できるのが魅力です。
開花は一期咲きです。
冬も元気に越えます。
下は1月の滋賀県での状態です。
当店の近所にはすごく大きいモッコウバラがあって花の咲く季節になるとよく話題にされています。
東面に向いた高い石垣が一面モッコウバラで覆われているのです。
道行く人はその石垣を眺めながら通っていきます。
現在出回っているものには基本色の黄色と白がありますが白花には甘い香りがあります。
成長が早いためか鉢栽培よりも露地植えのほうが適しています。
鉢栽培では毎年の植え替えが必要になり、ツルの誘引、剪定などが必要になります。
●栽培上の注意● 日当たりと水はけのよい用土を好み、性質は丈夫で、生育は旺盛です。
根元から元気なシュートを出して大きくなると5〜6mに成長します。
剪定は成長を抑制するために行うほか、風通しをよくするために花後に古い枝やこみすぎた枝を整理します。
花芽は夏に形成され、9月には出来ていますので、それ以後の剪定は控えます。
露地植えでは、やせ地でもよくできますので、施肥はそれほど必要ありませんが、葉の色や生育具合を見て与えるようにします。
根の生育は早く、遠くまで伸びて旺盛な成長をしますので、一度露地植えした物の移植はむずかしいでしょう。
植える場所はよく考えて行うようにしてください。
鉢植えでは根詰まりをおこさないように、植替えは毎年秋に行い、施肥は春と秋を中心に固形肥料を与えようにします。
用土は赤玉土主体の水はけのよいものを使用し、肥料は油粕の固形肥料が良いでしょう。
水は四季を通して切らさないように与えます。
根元から出たシュートは柔らかいうちに誘引して樹形を整えるようにし、古くなった枝は花をつけなくなるので3年以上たった枝は早めにカットするようにします。
●栽培方法● 日当たりを好みますが、明るい半日陰でも花は咲きます。
水遣りは、表土が乾いたらたっぷり与えます。
肥料は花が終わったら、骨粉と油粕を9月上旬までにつき2〜3回与えます。
剪定は、花後に花が咲いたら枝を半分くらい切り詰めてください。
よくいただく質問(Q&A) Q:苗木を購入したのですが、どのくらいの大きさになったら花が咲きますか? A:基本的には木が成熟しないと花は咲きません。
早く花を見たい場合は、小さい鉢植えにしたり、窒素肥料を少なくすると小さい苗でも花が咲きます。
3号ポット植えでは30cmに満たない苗でも花を咲かせるものもあります。
しかしこれでは成長を妨げていますから、木は大きくならず樹形もよくなりません。
木を健康に成長させて美しい花を咲かせるには肥料を十分与えて、若々しく成長させることが必要です。
木の成熟は遅くなり、しばらく花は見られなくなりますが、将来のことを考えると、お花を見るのを少し我慢していただいて、成長を優先させることをお勧めいたします。